清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局
2009年11月14日
高松 丸亀町商店街
昨年一年で13.000人が視察に来たという、高松市の丸亀町商店街へ行ってきました。
視察のほとんどは商店街の人ではなく、行政視察だという。
地方の中心街が壊滅状態で、なぜ困るのか。
1988年の瀬戸大橋の開通で、高松の売り場面積は10年で30万平米から60万平米に倍増。
売り場面積が増えているのに、小売り販売額は減少のデータ。
それは、売上の中央への流出を示している。
(これは静岡といわず全国の都市でおこっている)
また一方行政が都市の拡大施策をとった。即ち副都心建設だ。
(東静岡の相川鉄工跡地への都市型商業施設建設と同じだ)
その結果、中心街の地下は7分の1に下落、固定資産税の減少により地方行財政の破綻が目に見えた。
これが行政視察の多い理由。
1.売上の激減
2.銀行からの融資がなくなる(雨の時には傘を取り上げ、天気のいい日に傘を貸す銀行)
3.メーカー問屋が商品を卸さない
4.まさかの老舗がばたばた倒産
5.危機感が募る
そこで丸亀町はどうしたか
土地を投資して資産を守ろう、ということでやったのが
所有権と利用権の分離
まちづくり会社と地権者が定期借地契約をした。
(土地を買うのではなく60年借りる。60年後には更地にして返還する)
これによって、商店街のあるべき姿を追求することができるようになった。
◎地域のコミュニティ創出のステージ
高齢者を中心とした居住者が快適な生活を送れる施設業種をつくる。
商店街に欲しいと思う商品を並べる、答えは再開発による商店の入れ替えだった。
かくして通行量、売上は従前の3倍となり、次の街区の再開発も加速度を増してまとまった。
という話であった。
これだけのレベルで、自分たちの町の再生を果たしつつある町があるのに対し、本当にレベルノ低い次元での商店街、町の再生の話しかできないところがほとんどで、衰退はとまらない。
ん~ん、時間がない。なんとかせねば。
この話をしてくれた古川さんは「やる気ではなく、本気か?そして自分のまちのコミュニティを大事にしていますか?」と問いかけていた。
そして、商店街は住む人、起業支援、市民活動、生産農家などの組み合わせで無限の可能性を持っていると云っている。
全くコミュニティの核としての「まち」は壊れる前に維持し再生するべき時が来ていると思います。
Posted by クールなお at 20:15│Comments(0)
│まちづくり