清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局
2024年05月04日
みどりの日とまち
林野庁のホームページに、森林の有する多面的機能というページがあり次のような機能が紹介されている。
1.生物多様性保全
遺伝子保全・生物種保全(植物種保全、動物種保全:鳥獣保護、菌類保全)・生態系保全(河川生態系保全、沿岸生態系保全:魚つき)
2.地球環境保全
地球温暖化の緩和(二酸化炭素吸収、化石燃料代替エネルギー)・地球気候システムの安定化
3.土砂災害防止機能/土壌保全機能
表面浸食防止・表層崩壊防止・その他の土砂災害防止(落石防止、土砂流発生防止:停止促進、飛砂防止・土砂流出防止・土壌保全(森林の生産力維持)・その他の自然災害防止機能(雪崩防止、防風、防雪、防潮など)
4.水源涵養機能
洪水緩和・水資源貯留・水量調節・水質浄化
5.快適環境形成機能
気候緩和(夏の気温低下と冬の気温上昇)、木陰・大気浄化(塵埃吸着、汚染物質吸着)・快適生活環境形成(騒音防止、アメニティ)
6.保健・レクリエーション機能
療養(リハビリテーション)・保養(休養:休息、リフレッシュ、散策、森林浴)・レクリエーション(行楽、スポーツ、つり)
7.文化機能
景観(ランドスケープ)風致・学習:教育(生産、労働体験の場、自然認識:自然とのふれあいの場)・芸術・宗教:祭礼・伝統文化・地域の多様性の維持(風土形成)
8.物質生産機能
木材(燃料材、建築材、木製品原料、パルプ原料)・食糧・肥料・飼料・薬品その他の工業原料・緑化材料・観賞用植物・工芸材料
森林は日本の総面積の68.2%を占めるにもかかわらず、日本は世界でも有数の木材輸入国であり、木材の自給率は20%を切っている。木材の生産ということで考えたら、日本の森林はグローバル化の中で競争力は低下し、雇用人口は減り、高齢化がすすみ存在が危ぶまれている。しかし森林はなくてはならない機能を持っているのだ。
では商店街はどうだろうか。カメラ雑誌を眺めていたら「商店街が壊される」として、マンション建設のためアーケードが取り払われる写真があり記事にはこう書かれていた。
「一体商店街は今や何のために存在するのだろう、誰かの歌の歌詞の中にあったように、面白くもなくつまらなくもない場所」と。
ものの売り買いという機能は著しく低下してしまったが、森が多面的機能を持っているように商店街やまちは多くの社会的機能を持ち社会的役割を果たしてきたのではないか。
1.コミュニティ(地域社会・共同体)保全機能
農業社会から工業社会への変化の中で、人々がふるさとを離れ、地域においても、住居から離れて会社勤めをするようになり、地域社会での人々の結びつきが薄れコミュニティの崩壊がいわれて久しいが、中心部で暮らしと仕事が一体となっている商店街は、地域のコミュニティの核となっている。
2.地域文化(暮らし・祭り・伝統・習俗・考え方・習慣・気質)保全機能
地域の「らしさ」を表していて、よそからの人の目に触れやすく、またそのアイデンティティに誇りを持って暮らす人々によって地域らしさは守られる
3.安全・治安・防犯・防災
匿名性があり、流動性の高い地域に犯罪が起こりやすい、つまり郊外大型ショッピングセンターにはどこの誰だかわからない人たちが集まり、自動車でどこからでも集まり去っていく。昔ながらの商店街では、ある程度顔が見え、人の目が犯罪を抑制している。
4.教育
「商店街では様々な商店が奥でモノを作り、常に働く人が目に見えていたし、働く人同士、例えばカマボコ店に板や包装紙の業者が出入りし、社会が形成していることが肌でわかった。農村もそれぞれ助け合って生活していた」「そうした環境で育てば自然に社会で生きる力を身につけられるが、郊外は寝て消費するだけ。労働や生産機能がない。フリーターや二ートも郊外から生まれる」三浦展氏
5.地域文化のテーマパーク
ちびまる子や次郎長に見られる、清水人の気質・心意気・優しさ・面白さを感じられる場所としての中心街。地域人の生息地、簡単にふれ合うことのできる場所
6.保健機能(リハビリテーション機能・癒し機能)
7.地域経済循環機能
8.環境保全機能
9.福祉機能
10.まちの顔・地域アイデンティティ
11.まちの広場・居間・出会いの場
紙面がなく以前のインフォメーションにもまちのもつ機能について記述したので重複はさけるが、このような機能を市民、行政に理解してもらい、商店街は半公共施設であり、社会を維持するための重要な装置であるということを訴えていきたい。と同時に個店が営業し続けることが、まちを守ることになることを私たちは認識し続けるべきと思う。何をしたらいいか考えよう。
2007年10月記
1.生物多様性保全
遺伝子保全・生物種保全(植物種保全、動物種保全:鳥獣保護、菌類保全)・生態系保全(河川生態系保全、沿岸生態系保全:魚つき)
2.地球環境保全
地球温暖化の緩和(二酸化炭素吸収、化石燃料代替エネルギー)・地球気候システムの安定化
3.土砂災害防止機能/土壌保全機能
表面浸食防止・表層崩壊防止・その他の土砂災害防止(落石防止、土砂流発生防止:停止促進、飛砂防止・土砂流出防止・土壌保全(森林の生産力維持)・その他の自然災害防止機能(雪崩防止、防風、防雪、防潮など)
4.水源涵養機能
洪水緩和・水資源貯留・水量調節・水質浄化
5.快適環境形成機能
気候緩和(夏の気温低下と冬の気温上昇)、木陰・大気浄化(塵埃吸着、汚染物質吸着)・快適生活環境形成(騒音防止、アメニティ)
6.保健・レクリエーション機能
療養(リハビリテーション)・保養(休養:休息、リフレッシュ、散策、森林浴)・レクリエーション(行楽、スポーツ、つり)
7.文化機能
景観(ランドスケープ)風致・学習:教育(生産、労働体験の場、自然認識:自然とのふれあいの場)・芸術・宗教:祭礼・伝統文化・地域の多様性の維持(風土形成)
8.物質生産機能
木材(燃料材、建築材、木製品原料、パルプ原料)・食糧・肥料・飼料・薬品その他の工業原料・緑化材料・観賞用植物・工芸材料
森林は日本の総面積の68.2%を占めるにもかかわらず、日本は世界でも有数の木材輸入国であり、木材の自給率は20%を切っている。木材の生産ということで考えたら、日本の森林はグローバル化の中で競争力は低下し、雇用人口は減り、高齢化がすすみ存在が危ぶまれている。しかし森林はなくてはならない機能を持っているのだ。
では商店街はどうだろうか。カメラ雑誌を眺めていたら「商店街が壊される」として、マンション建設のためアーケードが取り払われる写真があり記事にはこう書かれていた。
「一体商店街は今や何のために存在するのだろう、誰かの歌の歌詞の中にあったように、面白くもなくつまらなくもない場所」と。
ものの売り買いという機能は著しく低下してしまったが、森が多面的機能を持っているように商店街やまちは多くの社会的機能を持ち社会的役割を果たしてきたのではないか。
1.コミュニティ(地域社会・共同体)保全機能
農業社会から工業社会への変化の中で、人々がふるさとを離れ、地域においても、住居から離れて会社勤めをするようになり、地域社会での人々の結びつきが薄れコミュニティの崩壊がいわれて久しいが、中心部で暮らしと仕事が一体となっている商店街は、地域のコミュニティの核となっている。
2.地域文化(暮らし・祭り・伝統・習俗・考え方・習慣・気質)保全機能
地域の「らしさ」を表していて、よそからの人の目に触れやすく、またそのアイデンティティに誇りを持って暮らす人々によって地域らしさは守られる
3.安全・治安・防犯・防災
匿名性があり、流動性の高い地域に犯罪が起こりやすい、つまり郊外大型ショッピングセンターにはどこの誰だかわからない人たちが集まり、自動車でどこからでも集まり去っていく。昔ながらの商店街では、ある程度顔が見え、人の目が犯罪を抑制している。
4.教育
「商店街では様々な商店が奥でモノを作り、常に働く人が目に見えていたし、働く人同士、例えばカマボコ店に板や包装紙の業者が出入りし、社会が形成していることが肌でわかった。農村もそれぞれ助け合って生活していた」「そうした環境で育てば自然に社会で生きる力を身につけられるが、郊外は寝て消費するだけ。労働や生産機能がない。フリーターや二ートも郊外から生まれる」三浦展氏
5.地域文化のテーマパーク
ちびまる子や次郎長に見られる、清水人の気質・心意気・優しさ・面白さを感じられる場所としての中心街。地域人の生息地、簡単にふれ合うことのできる場所
6.保健機能(リハビリテーション機能・癒し機能)
7.地域経済循環機能
8.環境保全機能
9.福祉機能
10.まちの顔・地域アイデンティティ
11.まちの広場・居間・出会いの場
紙面がなく以前のインフォメーションにもまちのもつ機能について記述したので重複はさけるが、このような機能を市民、行政に理解してもらい、商店街は半公共施設であり、社会を維持するための重要な装置であるということを訴えていきたい。と同時に個店が営業し続けることが、まちを守ることになることを私たちは認識し続けるべきと思う。何をしたらいいか考えよう。
2007年10月記
Posted by クールなお at 09:04│Comments(0)
│まちづくり