清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局

2014年07月24日

古い町の謎

歴史ある町に住むようになり、
これは何だろう?
と思うことがいくつかある。

古い町の謎
本町(ほんまち)と呼ばれる清水の古い通り。
このジグザグは何だろう。
住んでいた駅前地区にはこんな曖昧でいい加減な道路はない。
あり得ない。
官民境界に沿った路側帯がこれだとすると、
公権力が及ばない地域というか、放置されたというか・・・。
強きに弱く、弱きに強いお役所の故か!

そういえば、しずおかの新通り(旧東海道)も中心部に近いほど道幅が狭く
公権力が及ばない地域だったかも知れない。

古い町の謎
古井戸。官でも民でもない場所に鎮座している。
官でないところは民なのか、いやどちらにも属さないと思われるところにある。

曖昧な公共空間というのがあったのだろう。それがそのまま放置されている。
放置されているのが悪いというのではない。
坂口恭平「独立国家のつくりかた」には、確かそんな土地があることが示されていた。

写真を撮っていると、新聞配達の人が「自分は58年この地にいるけど、小学生のころからあるよ!」
と話しかけてくる。

古い町の謎
直線でつながらない、枡形の道。
これは防衛上見通しのきかないようにした、江戸時代によくある形で謎とはいえないが、
こんな無駄が残っているのがいい。
いやむしろ、無駄ではなく現代においても必要かも知れない。
車が速度を落とさず走り去るのは、優しくない。

この先の道の一旦停止が謎。
古い町の謎
一旦停止の道があるが交差する余り利用されない小路が優先となり、交通量の多い広い道が一旦停止となっている。

古い町の謎
この広い道が一旦停止なのだ。

優先とされる道路幅が、尺貫法でいえば1間半、一旦停止せねばならない道路が3間幅
どうにもこうにも理解できない。
どころか、危険だ!

古い町の謎古い町の謎古い町の謎

枡形道からは、3軒ごとに写真のような小路が巴川に通じている。








そして、謎の一旦停止の交差点からは各家ごとに川に通じる小路がある。

古い町の謎古い町の謎

それを抜ければ、昭和初期の道路建設になる幹線が走る。
古い町の謎

車による高速の移動、というのは自己拡大感がありそれが私たちを引きつけてきたが、
道を己が足で移動するという感覚も楽しい。

古い町の謎
家への近道の路地!
出会った人には思わず挨拶を交わす。

ボストンの大金持ちの家に育った桐谷エリザベスさんが
東京の下町で引っ越し先を探していたとき、
普通の人にとってはいい物件を断った理由が、
「ご近所がありません」

このような価値観が、これからの社会にとって一つのありようだと、
古い町に住んで思いました。





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Posted by クールなお at 19:39│Comments(0)まちづくりour town
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