清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局

2008年10月18日

自営業者500万人割れ

今日の夕刊に「自営業主500万人割れ シャッター街増反映」
平成10(1998)年の800万人から減り始め10年間で300万人4割弱が減少したことになる。

大手スーパーにおされ空き店舗が並ぶ「シャッター商店街」や、町工場の廃業増を反映した形。減少に歯止めをかけるのは難しいといられ、地方経済の厳しさを示す一方「世話役」を失う地域の影響も懸念される。


卸し・小売業、飲食店・宿泊業の減少は市街地の衰退ぶりを裏付ける。また、建設業、製造業も減少しているとある。

言わずもがな、経済効率を推し進め、市場経済をよしとして、能力のないモノは退場せよ、それが世の中、社会の進展であるという考え方から、規制緩和を推し進める現在の日本の進む道である。

一体、経済の進展、価格が安いという価値が、それが何より優先する価値なのか。
人々のつながりや、地域での生活や、家族が一緒に住まうことや、美しい風景や、自然や、
真理や善や、正義をも超える価値であるのか。

お金のために、多くの人が不正を働き、家族はばらばらに住まい、地域は実態のないものになり
、自然は破壊され、汚染され、モノがあっても豊かさを感じられない日本。
子供たち、発展途上、貧しいとされる国の子供たちの活き活きした表情に気づいたのは、いつ頃だっただろう。

ジャスコで、ヤマダ電機で、洋服の青山で、セブンイレブンで、マクドナルドで、スターバックスで、全国チェーンの居酒屋で、買い物したり飲食したりすることは、
地域に落とす経費と地方税以外の利益は全て中央、東京へ流れていく。
そして東京本社の、従業員給与、金融・不動産・保険、広告、営業経費として使われる。またその支社のあるミニ東京としての県庁所在地(中核都市)に一部が環流される。

市の要職の方が清水に来てたまたま水曜日だったが、みなシャッターが降りているというようなことを非難めかしくいった。はなはだ不見識に思えた。
また、静岡のホテル・旅館は稼働率が良く(当たり前だ)、もっと宿泊室数を増やすといったら地元の旅館業者が反対するんだ、とも言った。

ある会合で、静岡の旅館組合の人が、組合員数は168から48に減り3軒に1軒が廃業したといっていた。
宿泊室数を増やすということは、静岡が「ルートイン」とか「東急イン」とか全国チェーンのホテルだらけになり地元の旅館業者はますます廃業に追い込まれるということだ。反対するのは当たり前ではないだろうか。
地域を守るのが、地方自治体の役目ではないだろうか。

このまま自営業主が減るような社会構造では、日本はますます危険で不安で、未来に希望のない国になっていくような気がしてならない。



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Posted by クールなお at 20:30│Comments(8)まちづくり
この記事へのコメント
ふぅ。
>市の要職の方
安心安全雇われサラリーマンに、理解せよというのは無理なのかも知れません。
>自営業主が減るような社会構造
少なからず、私たちも加担している。

負のスパイラルから抜け出さないと。
辻信一さんの講演会にみなさん参加していただきましょ!
Posted by ゆいまーるゆいまーる at 2008年10月19日 03:17
>ゆいまーるさん
衣食足りて礼節を知る、といいますが、
その彼らが、世の中をイマジンする能力がない、
実態を知る努力がない、これが問題です。

負のスパイラル、を善循環に変えるには、
相当のパワーが必要です。
そいつを楽しくやりましょうってことでしょうか。
Posted by クールなお at 2008年10月19日 06:06
>地域を守るのが、地方自治体の役目ではないだろうか。

 地元で買える物は地元で買う、それも地域を守る運動のひとつだと思います。
 市に税金、年金、保険料を納め、自治会や消防団、市政活動にも協力している地元住民のお店と、
商売オンリーで採算が合わなければ撤退してしまう全国チェーンの店舗と比べたとき、
一体どっちのほうが市のためになっているのか、市職員の皆さんにもぜひ考えてほしいと思います。
 
Posted by むらまつ at 2008年10月19日 14:20
>むらまつさん
地域商業者のエゴではなく、地域を守ることの意味を、行政や議員の方にはもっと考えてもらい、地元でお金をまわすことを考えてほしい。

島田の桜井市長は、地域経済循環を言っていると思いました。
地元建築屋さんで家を建てると、島田市内の商店でつかえる商品券を最大100万円まで補助する・・聞いたことがあります。
Posted by クールなお at 2008年10月20日 09:06
>たまたま水曜日だったが、みなシャッターが降りているというようなことを非難めかしくいった

呉服町通りなど旧静岡の商店街も10数年前までは水曜日にほとんど休んでいました。
それが休まなくなったのは
1 デパートや駅ビルなどが無休で営業するようになって、対抗上営業せざるをえなくなった。
2 昔からの個人商店が、後継者難や業態が郊外店と競合して店を閉じ、貸店舗となっているところが多くなり、そこで営業する店のほとんどは県外資本(又はフランチャイズ)であるので休業しなくなった。
という理由で、必ずしも喜ばしい状況であるとは言えないと思われます。
市役所にもそういう状況に心を痛めている人もいると思います。(そういう人に限って出世が遅れがちなのかもしれませんが・・・・)
Posted by あおい君 at 2008年10月20日 10:04
>地元建築屋さんで家を建てると、島田市内の商店でつかえる商品券を最大100万円まで補助する・・聞いたことがあります。

地元の業者を使えば補助金を出す、しかも現金ではなく、
地元商店を対象にした商品券で・・・面白い発想です。
私の知り合いでも恩恵を受けてる人が結構います。
Posted by むらまつ at 2008年10月20日 21:06
市の要職についているチャオクボです。
昔の生活の「豊かさ」を認めなおして行くことは
大切だと思います。
魚は、魚屋で買い、
野菜は、八百屋で購入する。
近所にあれば、まとめ買いもしないし、
食物の尊さをしれば、残飯も減る。
冷蔵庫も小さいのですむのかも。。。。
シティーのセールスより外に向かってするよりも、
そこに住む人が、いいまちずらぁ!って思える施策が大事じゃ
ないかと。。。「お前何か案はあるのか?」って言われると
閉口し、下をむいて、つめを噛みますが。
Posted by チャオクボ at 2008年10月20日 22:16
>あおい君さん
静岡のまち(商店街)は華やかに見えるけど、地元の個人商店がなくなり、面白くありません。
砂上の楼閣といった人がいます。
ナショナルチェーンばかりになった街は、街をお金で売り渡したと同じです。
貴ブログの地図にある街はどこに行ったんでしょうか。

>むらまつさん
お金が地元に入る仕組み・・たとえば地元ブランド、そして地域内で回す、循環させる・・・これは地域の商店が行う。
それには地域ブログで地域情報化をする。
ということで、地域の小さなお店の情報発信・・・これが大切だと思います。

>チャオクボさん
要職にあるとは!
冷蔵庫はものを腐らせる箱です。歩いていける範囲に、生活に必要なものが買えるということはだいじなことですが、年々その距離が伸びていて、夕餉の支度にも事欠くような事態が、街のなかでも起こっています。
限界集落は街にも起こっている!
行政の役目は大きいと思います。
そのヘッドの不見識さには、あきれます。

どうにかしてくれぇ!
Posted by クールなお at 2008年10月21日 12:05
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