清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局
2009年04月11日
おもしろ清水まちあるき 千手寺・十七夜宮
聖一国師堂から北へ南幹線を横断していき、旧東海道に参道がはじまる千手寺へ脇から境内に入る。
普段見慣れたお寺とはずいぶん趣が変わっている。
シンプルな屋根に、朱色に塗られた窓格子、丸窓、アーチ状の出入り口などエキゾチックな雰囲気を出している。
千手寺は、静岡には珍しい黄檗(おうばく)宗で、明の僧隠元によって江戸時代もたらされた禅宗だそうで本山は京都万福寺。
御堂の右手には「白秋庵」という茶室があり、昭和2年北原白秋が「ちゃっきり節」を作詞した折、この寺に立ち寄り「狐音頭」という歌を作詞したことに由来するらしい。
このお寺には万福寺に伝わる中国から伝えられた精進料理である、普茶料理が有名で「おもしろ清水まちあるき」の参加者の1人もずいぶん前に食べたことがあるといっていた。
その当時でも結構なお値段だったそうだが、最近は話を聞かないのでやっているか定かではない。
その千手寺の裏手にあるのが、十七夜宮
これには伝えられる話しがあり、旧東海道沿いの説明板にこうある。
上原鎮守十七夜宮伝説
昔上原に大変信仰の篤い人があった。ある日夢の中にお不動様のお姿が現れ「わたしは浅畑の、滝の不動尊である。お前の信仰心の篤いのに感じ入った。お前のような者の住む上原は、さぞよい所であろう。是非上原に奉って大勢の人々の難儀を救ってやりたいと思う。早く浅畑へ来てわたしを上原へつれて来るように」とのお告げがあった。不思議な夢を見るものだと思っていたが、それから毎晩のように同じ夢を見るのであった。彼は「これは全く、浅畑の不動さまのお告げに相違いない。浅畑の人達には申し訳ないが不動様を上原へ、お連れ申し上げる亊にしよう」と決心した。そこで彼は、わざわざ浅畑まで出掛け、滝の不動尊の扉を押開き、御神体を取り出して持ち帰ろうとした。浅畑の人達は、これを見つけて追いかけて来て、取り戻そうとした。彼は「私は不動様のお告げで、上原へ連れ申すのだが、皆さんがいけないと言われるならばお返しする」といって浅畑の人達に渡して帰り出した。浅畑の人達は御神体を受け取ったが、急に磐石のように重くなり、動かす亊も、持ち上げる亊も出来ない。浅畑の人達は驚き恐れて、急いで彼を呼び戻し、仕方なく、御神体を彼に渡した。浅畑の人達は御神体を持ち捧げて、上原へ帰ってゆく彼の後ろ姿をいつまでも合掌して見送っていたのである。彼は上原に不動様をお迎えすると、庄屋さんとも相談して、十七夜山千手寺の裏手のお堂に、上原村の鎮守としてお祀りした。これが現在の上原鎮守十七夜宮である。この御神体というのは、45キロほどの漆黒の古木であるという。
(文化年間約180年前の地誌駿河記に所載)昭和63年辰年10月16日建立
昔からのお宮さんがある場所というのは、その地の聖なる場所、パワースポット、その場所にいるだけで、気が休まり、気を受けとることができる場所ということを聞いたことがあるが、巨大ショッピングセンターのほど近くに、ひっそりと佇むこのお宮は、この地の「鎮守」というのにふさわしい感じがしました。
Posted by クールなお at 20:58│Comments(2)
│まちづくり
この記事へのコメント
おはよ~~!!
清水に生まれ育って!50年(^^)/まだまだ知らないおもしろスポットが沢山あるんですね(*^_^*)
清水に生まれ育って!50年(^^)/まだまだ知らないおもしろスポットが沢山あるんですね(*^_^*)
Posted by すし屋のうめさん at 2009年04月14日 08:03
うめさん
面白いところ、知らないことばかりです。
清水に住んでてよかったなと思いますし、
自分のまちが好きってとても幸福なことですよね。
歩くと好きになる、連れて行ってもらうより連れて行く方が面白い。
今回はいい機会を与えてもらいました。
面白いところ、知らないことばかりです。
清水に住んでてよかったなと思いますし、
自分のまちが好きってとても幸福なことですよね。
歩くと好きになる、連れて行ってもらうより連れて行く方が面白い。
今回はいい機会を与えてもらいました。
Posted by MARUMIRU at 2009年04月14日 21:46