清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局
2010年01月25日
王にふさわしい墓
5世紀初頭の古墳時代のもので、若い成人男子の骨があり、有力豪族の墓とみられる。
清水の庵原にある三池平古墳。
この場所に立てばそれが王としていかにふさわしい場所かがわかる。
わずか標高55㍍というが、前方には駿河湾に通ずる豊饒の海が見渡せる。
春は山菜を採り、夏は魚を追い、秋には木の実を拾い、冬には動物を狩るという縄文の時代から続く、豊かな土地であっただろう。
背後も、迫り来る山塊には距離があり展望がきく。
ナショナルトレーニングセンターの施設でトレーニングに励む精気ある声が、若き王の霊を慰める。
そして南西方向には、有度山と南アルプスの南端の山裾の間を通して、静岡の中心部が見える。
そして、その向こうは日本坂峠と大崩まで見渡せる。
もう一度南をみれば、東名高速と第二東名を結ぶ尾羽ジャンクションが目の前に展開中だ。
この王の葬られた一世紀ほど後に日本に伝わった仏教を、国の柱とするため7世紀後半に造られた尾羽廃寺跡付近に、現代の神「資本主義経済」を支える、大動脈が造られている。
尾羽廃寺はその名前さえわかっていないが、金堂・講堂・五重塔などを揃えたものだったという。
Posted by クールなお at 18:02│Comments(3)
│our town
この記事へのコメント
ここには整備される以前に何度かいったことが
ありますが、
こういうブログでの解説があると、
ほんとうにすばらしい場所であるんだなぁ、、、と
認識・意識しますね。
やはり、こういう目に見えるかたちで紹介していくってことの
大切さをあらためて感じます。
俗っぽい言い方ですが、ここは、ある種のパワースポット?
かもしれませんね。
ありますが、
こういうブログでの解説があると、
ほんとうにすばらしい場所であるんだなぁ、、、と
認識・意識しますね。
やはり、こういう目に見えるかたちで紹介していくってことの
大切さをあらためて感じます。
俗っぽい言い方ですが、ここは、ある種のパワースポット?
かもしれませんね。
Posted by チャオクボ at 2010年01月26日 23:53
この古墳は私が借りていた農園のとなりに位置しています。
借りるときに地主さんが案内して下さり初めて知りました。
チャオクボさんのコメントにもありますが
詳細をご紹介頂きますます興味が湧いてまいりました。
なおさん、ありがとうございます。
借りるときに地主さんが案内して下さり初めて知りました。
チャオクボさんのコメントにもありますが
詳細をご紹介頂きますます興味が湧いてまいりました。
なおさん、ありがとうございます。
Posted by 新井一業 at 2010年01月27日 01:13
>チャオクボさん
現地に行ってみると、その場所が語る意味・歴史・風土といったものを五感で感じることができます。
便利な手段で行くとまるで理解度が違います。
車の窓越しとか、視覚だけでは半端なものになります。
パワースポットかもしれません、神社や古墳は現代人にはわからない「地」のもつ力がある場所に造ったと思います。
>新井さん
新聞でここが整備されたということを聞き、足を運んでみました。
この付近には多くの古墳があり、白村江へ百済救援の将として出陣した
豪族の本拠地であったことがうかがえます。
地域の祖先の生活に思いをはせるのも、楽しいことです。
現地に行ってみると、その場所が語る意味・歴史・風土といったものを五感で感じることができます。
便利な手段で行くとまるで理解度が違います。
車の窓越しとか、視覚だけでは半端なものになります。
パワースポットかもしれません、神社や古墳は現代人にはわからない「地」のもつ力がある場所に造ったと思います。
>新井さん
新聞でここが整備されたということを聞き、足を運んでみました。
この付近には多くの古墳があり、白村江へ百済救援の将として出陣した
豪族の本拠地であったことがうかがえます。
地域の祖先の生活に思いをはせるのも、楽しいことです。
Posted by クールなお at 2010年01月28日 13:49