清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局

2008年02月03日

スロー店舗宣言

スロー店舗宣言
私たち地域商業者は、地域に根ざし、地域に生き、地域に生かされてきた地域産業の一つとして、地域経済をになってきました。

しかし昨今の地域外や中央の大手流通資本の大型店の進出により、地域の中心街を形成してきた商店街がさびれ、すたれることにより、地方文化が衰退し、都市の魅力が失われ、人々が誇りと自信を喪失し、人材が流出し、社会規範が乱れ、コミュニティが失われる、という社会問題の一因にもなっています。

経済効率を推し進めることが、進歩であり正義であり、社会の発展である、という考えから、規制や調和は図られずに、効率=ファスト=早さを追い求めるうちに、私たちの社会は大事なものを失いつつあるのではないでしょうか。

私たち地域商業者は、効率化、合理化にはほど遠いスローな店舗です。個人商店で買い物するのは、面倒で、遅く、待たされる、などといったことが多々あります。

でも人生はそんなことの連続ではないでしょうか。待たされること、待つことができなくなった、そんな余裕を失わせたのは「効率」にならされたせいではないでしょうか。効率を追い求めるあまり、地域のお金はよその資本の売り上げとなって地域から流出し、私たちのまちは貧しくなっていきます。また、競争にさらされ効率を追い求めるファストな企業がさまざまな偽装を行って私たちの生活の安全・安心をおびやかしています。

私たちスローな店舗は、合理化・効率化のかわりに、お客様一人あたりに割ける時間はたっぷりあって、お年寄りや小さなお子さまづれのかたにもゆったりと対応します。
顔が見える商売をしていますので、偽装やインチキはしません、安全なものを売ります。
一度知り合いになれば、商売以外のことでも、人としてのつきあいをします。
長年一つ仕事をしているので、専門的なことも相談にのれます。
利益は地元で使います。

そう、スローなことで私たちは、地域の人たちと「つながる」ことができるのです。

わたしたちは、宣言します、スローテンポ(店舗)だと。



Posted by クールなお at 11:11│Comments(8)
この記事へのコメント
こんにちは。
大型店も考え物だな・・と思った事って結構あります。
・駐車場待ち20分+離れた臨時駐車場へ廻され、店まで1km近く歩き。
・買おうとした商品の「色違い」を店員が倉庫へ見に行って待ち。
・商品の機能について質問したら担当者を呼びに行って待ち。
などなど・・。

そういう意味ではスローな店舗、素敵だと思いますョ~!
Posted by oyaji at 2008年02月03日 13:41
お世話になります。
先日は、ブロガー講演会お疲れ様でした。

とっても感銘を受ける記事です。
業種・業態・地域は違えども、地域に根ざしたビジネスを標榜する我々としては、自分の想いが、自分が持つ言葉を超えて表されていることに、感激しております。勇気付けられました。
Posted by mt-kagemt-kage at 2008年02月03日 14:25
出ましたね!!!
B級観光資源!
ブログはフラット!
飽きずにやる!
の次は
スローテンポ(店舗)!まだまだ続く、なお語録・・・・

電気屋さんなんかは
大型店より
街の電気屋さんの方が
断然いいなぁ、、、と実感しています。意外と
街の電気屋さんのやっている営業方法に
商店街のヒントがあるかも???なんて思いました。
(素人の意見ですが、、、、、)
Posted by チャオクボチャオクボ at 2008年02月03日 19:10
oyajiさん
大型店に行くのがスタンダートな行動になっていますが、商店街も楽しいですよ。ちょっと駆け引きとか、マニュアル化されていない商店主相手ですから、おもしろいですよ。
Posted by クールなお at 2008年02月03日 20:23
大規模店舗の批判は簡単だけど、
じゃあ自分は何をするのか?
何ができるのか?

スローなテンポ(店舗)を定義した宣言は、
とても解りやすく明快です。
拍手!!
Posted by sue at 2008年02月03日 22:21
>mt-kageさん
地域の自立にはほど遠い状況を、市民の意識から変えていきたいと思っています。安けりゃいい、自分が得すりゃいい、という行動が、実は自分にも降りかかってきていて、気がつけば依ってたつ地域が、ぼろぼろ、という状況です。kageさんみたいに想ってくれる人が増えると地域も立ち直れる、と思います。

>チャオクボさん
じつは街の電器屋さんのほうが、いまの大型テレビをたくさん売っているそうです。
電球一個でも取り替えます、とうことで訪問し、いろんな相談に乗ってあげる、そんな店が繁盛しているようです。
商店街全体も、地域のコミュニティとしての役割をしっかり果たし、その後で、買い物もしてもらえればありがたい、そんな街で買い物したくなるような商店街を目指したいです。

>sueさん
やはり「つながり」ですよね。
内橋克人さんが、人々は分断され、競い合い、孤立化したなかで、つまり競争経済、市場経済のなかで生きることを余儀なくされている。グロバリゼーションのなかで世界市場化が進んでいる。
他人の犠牲や痛みを代償として初めて自分の幸せがある、という社会でなく、自分の幸せの追求が、そのまま社会の幸せにつながるようなあり方が人間本来の生き方だ、といってます。

つながって生きる、商店街はそれを目指します。
Posted by クールなおクールなお at 2008年02月04日 11:48
スロー店舗宣言大賛成です。
私がいつも買いに行っていた、北街道沿いのお豆腐屋さんが店じまいしてしまったのですが、前を通るたびに寂しいなあと思います。作りたてのお豆腐を食べることができなくなったこと、おじさんとちょっとした会話ができなくなったこと、開いていたサッシが閉まりシャッターがいつも降りているそんな風景を作ってしまったこと、これは大きな損失ですよね。
Posted by マルウチマルウチ at 2008年02月05日 18:38
>マルウチさん
経済効率だけを追い求めて、市場原理を至上のものとする現在のいきかたをすすめていくと、画一的なつまらない世の中になっていまいますよね。
商店街が衰退!なんて人ごとのように言っていますが、じつは地域全体がぼろぼろって状態です。

スローダウン、立ち止まり、ふりかえる、何が幸せか、豊かか、考えることも必要と思います。
Posted by クールなお at 2008年02月08日 15:08
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
スロー店舗宣言
    コメント(8)