清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局

2008年02月14日

B級観光資源

B級観光資源という言葉をおもいついた「鉄橋下」ブログ記事

それ以来、まちなか観光、アーバンツーリズムなどいままで考えた来たことが、急に現実味を帯びてきた。
一つのキーワードがそれまでの、もどかしい想いを展開させてくれることがある。

いままでのファストな観光は何かちがうと思ってきた。
つまり、大型バスで名所旧跡へ乗り付け、次々と見て回る。
それなりに異文化・歴史にふれることはあるにしても、何かが物足りない。

そう、現地の人だけが知っているその地のディープな部分や、
現地の人そのものとのつながりがないのだ。

行政や観光を業とする人たちが推薦するいわゆるA級観光資源ではなく
現地人がすすめるB級観光資源、これを教えてくれるまち歩き。

これなら奥が深く飽きなそう。そして、現地の人とのふれあいもいっぱい期待できる。

ということで、清水の現地人である私がみたB級観光資源を歩いてみた。

B級観光資源

まずは商店街、清水駅前銀座商店街。

その地域の人たちの暮らしぶりをみるのに

地域の中心商店街をみるのがいい。

どんな暮らしぶりをし、なにを好み、

なにを食べているか。

どんな話しぶりをしているのか、

どんな服装をした、

どれくらいの年代の人たちが歩いているのか

興味深い。

B級観光資源

商店街の真ん中にあるお地蔵さん

毎月23日に地元商店の女将さんの

参拝者への接待が行われている。

お参りする人も多く、お線香が絶えない。

毎月、お汁粉などがふるまわれ

お客さんの笑顔がいっぱい

またこの接待側のおかみさんたちも

平均年齢が80歳に近いと思われるが

元気いっぱい、ここならみんなとふれあえる。
B級観光資源

すぐ近くに、
清水名物の
黒はんぺんの法月蒲鉾店と
三保屋わさび漬け店がならんでいる
どちらも製造しているので、
土産物屋さんもいいが
直接買ってみるのも面白い。
うちの母親もいつもここだ。

B級観光資源

旧東海道沿いにある江浄寺

ここには、信長の命により切腹

させられた、家康の長男信康の遺髪を

祀った塔がある。

参勤交代の大名たちも

必ず立ち寄り参拝したという。

境内には、「恋塚」という

悲しい物語にちなんだ塚もある。


B級観光資源

清水銀座商店街にある、江尻宿の標識

このすぐ先に、家康が巴川を利用して

江浄寺の信康の塚に参拝する時

通ったという路地がある。


B級観光資源

日本で一番低い鉄橋。(自称)

これはJR線だが、数十㍍下流に

静岡鉄道線の鉄橋もある。

この川沿いの枝垂れ梅も

風情があってよい。飲み屋さんが連なっている。

B級観光資源

家康が1606年駿府城築城を命じた。

石垣の石を巴川を利用して運んだ。
その時、川に落とした石が

潮の干満により、見え隠れし
三つあったことから三ツ石といった。

その石が巴川製紙の門柱となっている。

B級観光資源

稚児橋

完成祝いの時、渡り初めをしようと

した時、川から河童が現れ、するすると

橋を渡って行ったという言い伝えがある、

通称「河童橋」

B級観光資源

お社のすぐ脇にあるのが、石でできた

巨大なサッカーボール。

日本少年サッカー発祥の地とある。

毎年エスパルスも出陣式を行う

魚町稲荷神社

B級観光資源

稚児橋を渡ると、ちびまる子の登場人物

杉浦くんの家が。

ここからは「ちびまる子ワールド」なのだ。




B級観光資源
清水みちとの分岐点にある「いちろんさん」

清水の郷土玩具を江戸時代からつくっている。

ふだんは八百屋さんの「堀江商店」

さくらももこの実家だったところはすぐそば。

東海道、この先は追分三五郎の領分

B級観光資源B級観光資源
浄瑠璃や狂言の題材となった
朝顔日記の主人公

深雪の墓があるのが法岸寺が、いちろんさんのすぐ先にあります。

その先の慈雲寺の隣に、江尻宿西木戸跡の石碑があります。
江尻宿は、現在の清水銀座商店街だけでなく、稚児橋をはさんで
清水みちとの分岐点の先まであったことがわかりました。

ここまで歩いても、2キロメートルと少し。
日本平や三保の松原だけじゃなく、まちなかにこんな楽しい
B級観光資源がある。

僕も街のこんな情報を教えてくれたら、その街に訪れたくなるなぁ
観光パンフにない旅、その地の人たちにふれあえる旅。

こういうB級観光資源の時代だと思います。




Posted by クールなお at 12:30│Comments(4)
この記事へのコメント
思い出したのが日本百名山。。。
中高年の登山ブームが巻き起こったとき
この百名山が注目を浴びましたが、
名山・しぶい山・静かな山っていうのがあるんですよね。
(どこって?言われても答えられませんが、、、、、、、)
注目を浴びている部分をみるだけじゃなく、
自分でみつけていくスポットっていうのは格別じゃないかなぁ。
Posted by チャオクボ at 2008年02月16日 07:46
清水に着いたな…と思うのが清水IC脇ガスタンクの絵柄です。
初めて清水に行ってびっくりしたのが「イルカのたれ」。イルカを食べるんだ、と初めて知りました。(結構好きです)
清水銀行三保支店の天女の像がある銀行ってのもすごいと思いました。
三保海岸の一文字石(はちまき石)は珍しいですよ。
B級といっては失礼ですが、おもしろいところがいっぱいあります。
あとはもちろんどこから見てもきれいな富士山です。ちょうどよく離れていて、とてもきれいに見えていると思います。
以上、今日も雪が降る日本海側からの感想でした。
Posted by 桜飯 at 2008年02月16日 23:00
桜飯さん
なるほどね。清水銀行の天女は最初はヘェって思ったけど、しだいになれてしまうんですね。

タンクの絵は柳原良平さんのもので、そうかそれも見慣れてしまったけど、なるほどおもしろい。

まちづくりにはよそ者といわれるけど、新鮮な目で街を見ることができるのですね。
Posted by クールなおクールなお at 2008年02月17日 18:23
チャオクボさん
「自分で見つけていく」
これは、ROOFをつくった大学生も云っていました。
清水の街の面白さを見つけていく。

パンフや案内にのったものを見に行くだけじゃ、つまんないものね。
Posted by クールなおクールなお at 2008年02月17日 18:26
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    コメント(4)