清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局

2012年01月06日

のりしろ、すき間

お正月に読もうと借りた本を、ようやく読み始めた。
期せずして、2冊の本が同様なことをいっている。

一人は「すき間」といい、ある人は「のりしろ」と言った。

たとえば商店街や、路地や横丁、小さな商店、少し前ならお寺の境内、そして縁側など。

人と人とが出会い、話し、まじわる、人々を結びつける空間。
それが「のりしろ」

今のショッピングセンターには「すき間」がない。
パッケージ型といって、一度その中に誘い込んだら、
そのなかで買い物して帰りなさい
という造りになっていて、外との接触は一切ない。

それに対して「都市」とは「街」とはパッサージュ(街路)型であるべきで、
百貨店に寄り、専門店に寄り、小さな店にも立ち寄れる。
アーバンラビリンス(迷宮としての街)、
小さなすき間をとおしていろんなものに出会う。

パッケージ型になると、街の文化が衰退する、という。

たしかに大手流通資本の大型店に集約され、その資本の論理のもとに働く人ばかり、ということになれば世の中面白くない。

そこへいくと、商店街はすき間だらけで、のりしろだらけで、面白い。
(絶滅危惧種だけどね)

しかし、ものを買ってため込んで、いかに捨てるかがブームになっているが、もう時代も変わりその先には、銀座でもの買うよりも、居酒屋で知らない人と時をすごす、人とのつながりを重視する、こういう考えが出てきたという。
だったら商店街もチャンスはある。

静大生の中心市街地の活性化論文で、新・隣人祭り、社会関係資本を創り出すことこそがその鍵だとあったが、商店街の人がいかにそれに気づくかだと思います。

参考文献 無印ニッポン 堤清二・三浦展著 中公新書
       おたがいさま 森まゆみ著 ポプラ社


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Posted by クールなお at 18:05│Comments(2)まちづくり
この記事へのコメント
とても興味深く読ませていただきました。

居酒屋で知らない人と話をしたり、人とのつながりを重視するとてもあたたかいですよね。

求めている人は多いと思います。

商店街がそんな場所だったら、素敵ですね。
Posted by niconicori at 2012年01月06日 20:01
>niconicoriさん
効率ばかり追い求めると、

効率的でないものの持つ、

効用とか機能が失われ、

モノではもたらされない豊かさが失われていきます。

皆さん、気づいてきていると思います。

商店街もがんばります。
Posted by クールなおクールなお at 2012年01月07日 13:34
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のりしろ、すき間
    コメント(2)