清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局
2009年08月14日
焼津の荒祭り(2)
神役が挨拶をし、さあ出発だ!というようなことを述べたあと、玄関にあった盛り塩を勢いよく踏みつけた。
これはなんの意味がわからないが、さあこれから神社の神様の処に向かうぞ!という強い決意表明のように感じた。
そして、それぞれの地区からの集団が焼津神社へ向けて行列を作ってすすむ。
青年男女、壮年、小、中学生、行進にたえられるあらゆる年代の人たちがいる。
「アンエ-ィトゥ、アンエーィトゥ」(アンエットンと表記されるが余所者の私にはこう聞こえた)と独特のかけ声をかけながら行進していく。
このかけ声も独特だ。諸説あるらしいが、古い日本語、または真言から来るものなのか、謎だ。
この行列の中でも、神役は特別扱いだ。
両方の袖を片方ずつから持ち上げられ、翼を開いたようなかたち、蝶が羽根を開いたようなかたちで行進する。
その後ろには団扇であおぐ役目の人が、神役に風を送っている。
神様にお仕えする人は特別なのだ。
そして「御神子」、神様の子、これを「イチコ」と呼ぶ。
行列が出発した時から、一切地面には足を付けさせることなくお仕えする男たちの肩に担がれていく。
幼い少女なのだが、役目をわきまえたいるのか、緊張もしているのだろう、凜とした佇まいで担がれていく。
ぬかPの長女もこの役目を果たしたそうだ。
この行列を、通りの家々の人々が見学している、その家の中ではもちろん祭りの宴が開かれている。
町中がお祭なのだ。
この行進が、神社の境内に入っていく。一般の祭り見物客と一緒になって大渋滞。
大きな広い道路に面した側が、正面だとおもっていたが、裏と思っていた細い街道沿いの入口が本来の正面だそうだ。
そういえば参道の並木の太さがちがう。
車を通す広い道を裏につくり、家並みが続く旧来の道がいつの間にか、裏側のように思われてしまったのだ。
そしていよいよ神社に入って行く。
(続く予定)
焼津の荒祭り(3)
Posted by クールなお at 20:19│Comments(0)
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