清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局

2009年08月15日

焼津の荒祭り(3)

焼津の荒祭り(2)より続く

境内にはいると、地震による湧き水があふれている。
そういえば浜通りのお寺の石灯籠が倒れていた。
そんなことで中止するわけにはいかないのだろう。
焼津の荒祭り(3)

この暑い夏に、冷たく清らかな水が境内をぬらしている。
これも、この古式豊かなお祭りには似合っているように思えた。

神役は社の中へ、その他の人たちは境内のあちこちで待機する。
そこで宴会が始まるわけだ。
こういう集まりが、コミュニティを醸成する。
まる二日間こうして過ごせば、たいがいの人は知り合いになる。

さてさて、そこでビールをごちそうになって、駆けつけたぬか奴に社の神事を案内してもらう。

焼津の荒祭り(3)
社の中で何をしているか、暗くてうかがい知れないが、
入り口付近にいる人たちを見ると、ふかく頭をたれてまるでうなだれているように見える。
一瞬、おいおいどうしたんだ、と思うが、自分の浅はかな感じ方を恥じると同時に
この祭りにかけるこの地域の人たちの深い思いを感じた。

中で行われている神事に深く敬意を持ち、祈りをともにし、瞑目しているのだ。
神様をお迎えし、供応し、自分たちの豊穣と息災を願うお祭りで、神様をお迎えする重要な時なのだ。

焼津の荒祭り(3)
浦安の舞の舞手の女の子たちが登場する。
このときは灯りがともされて、よく見ることができたが、よくあるにわかに練習したというふうでは決してなく、素晴らしい舞であった。

焼津の荒祭り(3)
次に社殿前に棒が担ぎ込まれる。
「掛魚」(かけうお)と云うらしい。
お供えされた鮮魚をどこかへ運ぶらしい。

焼津の荒祭り(3)
この掛魚での神役はどうもこの幼い男の子二人。

焼津の荒祭り(3)
もちろんこの神事に仕える会の大人が大勢いる。
この役目を出した地区の会がこぞってこの神事に当たっているふうだ。

焼津の荒祭り(3)焼津の荒祭り(3)

神前から、掛魚が運び出されてくる。
桶に入って、ふたがされているので中身は分からない。
先ほどの棒によって担がれ運ばれていく。

焼津の荒祭り(3)
数々の神事が終わり、神役が社より退出してくる。
それを地区の人たちがお迎えし、一緒にそれぞれの地区に行列で戻っていく。
こうして初日の夜は更けていった。

焼津の荒祭り(3)焼津の荒祭り(3)
焼津の荒祭り(3)焼津の荒祭り(3)
焼津の荒祭り(3)焼津の荒祭り(3)

焼津の荒祭り(4)


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Posted by クールなお at 13:18│Comments(2)community
この記事へのコメント
私たちのつたない説明で、こんなに書けるなんて・・・ スゴイ(^^)
荒まつりが、ただのまつりではなく、神事だと言うことが伝わります。。。

ぬかやじぃじが、13日の本祭でも、なおさんを見かけたそうですが(・・?

また、遊びに来てくださいませ(^^)v
Posted by ぬかP at 2009年08月16日 13:54
いやぁ、実に素晴らしい祭りで、13日本妻にも、
もとい本祭にも出掛けてしまいました。

このあと焼津の荒祭り(4)〃(番外編)と続きます。
半端じゃなく感動したせいです。

これをブログアップせずして、ほかのブログは書けません。

よそ者が見た焼津、ということでご笑覧下さい。

また遊びに行きますよ。
お世話になりました。
Posted by クールなおクールなお at 2009年08月16日 17:58
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焼津の荒祭り(3)
    コメント(2)