清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局

2009年09月01日

ノウハウからノウホワイへ

ノウハウからノウホワイへ

法政大学大学院 坂本光司研究室の視察研修にゲストとして同行した。
市産学交流センターの研究事業に「産」としてNPOまちづくり考房SHIMIZU、「学」として坂本ゼミがあたり、清水駅前銀座商店街の改革活性化プロジェクト事業の一環としての視察だ。
本番は、香川県高松丸亀商店街の再開発だが、
まず最初にいったのが「ネッツトヨタ南国高知本店」というトヨタ系の自動車販売会社。

ここのショールームには車が一台もない。

横田会長から話を聞く。
「自分は恵まれた環境で育った。不公平じゃないですか。だから私の10分の1でも幸せな人を10人作ればチャラになる。従業員全員に人生の勝利者になってもらいたい」
このような考え方を持っている方です。

そして、企業は何のために存在するのか?働く目的は何か?を追求し、それを形にしてきた。

「極端な話車を売ることを目的としていない。大切なのは従業員が働くなかで、やりがいを感じ、自分の成長を実感できることを目的としている」

その結果、お客様にとっても満足度の高い会社になっている
(顧客満足度8年連続ナンバーワン)
しかしそのパンフレットにはこうある。

お客様満足というよりも、お客様の幸せをイメージしたほうがいい。
社員満足と言うよりも、社員の幸せをイメージしよう。
そうすれば、社会の幸せだって考えやすくなる。

横田会長の講演の中にはさまざまな素晴らしい話があるのだが、
私が今回一番共感したのが、ノウハウ(know-how)よりもノウホワイ(know-why)と言うことだ。

ノウハウ(技術・知識)・常識・経験・成功体験・マニュアル・情報→過去
ノウホワイ(問題発見)・感じる力・気付く力(観察力)・考える力(分析力・創造力・コミュニケーション力→未来

Sense of Wonder (なぜと思う、不思議と思う、これってすごいと思う、何が起こるの、何がほんとうなのと問う力)
本質を問う力、これがknow-why

これがこの後の視察先にも共通したキーワードと感じた。

商店街の衰退は小手先のイベント等のソフト、アーケード、街路灯などのハード整備などでは対処できない。
土地の所有と利用を分離し、所有者から利用権を預かり、テナントミックス(適正業種配置)をおこない、昔の商店街(人が住んでいるまち)をつくり、住民主導の再開発を行った高松丸亀商店街。

高齢化率49.2%、人口2000人、人々は口々に「駄目だ、何もない」といい、男は朝っぱらから大酒をあおり、女は陰で他人をそしり日々を過ごすどん底の田舎町。
そこにあるものを徹底して使う、ここにあるものは何かを問い、年寄りこそ宝だ、年寄りにこそできることは何か、ここでできるものは何かと言う問いかけから生まれた、「葉っぱビジネス」上勝町。

そしてこれらの成功は常識や過去や過去の成功体験や変わらない日常の中ではなく、
Know-Whyから生まれたものでした。

他にもこの3つの視察先に共通したキーワードがいくつもありました。
また追って紹介したいと思います。






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Posted by クールなお at 19:33│Comments(0)others
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