清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局

2008年11月03日

エコバッグもよいけれど

マイ箸やエコバッグを使うことでゴミの削減、資源の保全、低炭素化などへの貢献が云われているが、もっと簡単で効果的で取り組むべきと思うのが、食品ロス。

食糧自給率がカロリーベースで40%を切っている、つまり大量の食料を輸入しているにもかかわらず、大量の食品を廃棄している。イギリスではフードマイルス、最近日本ではフードマイレージと呼ばれるが、重量×距離、㌧/㎞で表される食品が、どれだけの距離を運ばれてくるか、その重量との積算の数字、日本が際だって大きく、9000億トン、ついで韓国、アメリカの3000億トンだという。

10月28日のNHK生活ほっとモーニングで「食品ロス」を採り上げていた。
日本で発生する食品ロスが年間907万トン、そのうち家庭で出されるものが400万トンだそうだ。(ちなみに外食270万トン 製造卸小売り237万トン)

家庭から出るゴミの調査では、手つかずで捨てられる食品が、1989年には食品全体の34%だったものが、2007年にはなんと59%と増えている。しかも以前は食品素材だったものが、現在では加工品のパック詰めやインスタント食品がそのまま捨てられている。
加工品ということは、そこに調理のエネルギー、人件費などの経費が加わっているものが捨てられているということ!何という無駄。反環境行為!

食べ物というより、工業製品という感覚で、ありがとうという感覚が薄れてきている、(命を)いただきますという気持ちもなくなっている。何という命の尊厳に対する傲慢!

しかも、その理由の1位が「忘れる」買ってあること、しまってあることを忘れる、というのだ。
エコバッグを忘れないなら、買ってある食品のことを忘れないで欲しい。

そして思うのは、アメリカ型の消費行動、ショッピングセンターで食品を買い込み、冷蔵庫にしまい込むということが、食品ロスを引きおこしているということ。

冷蔵庫は、保存するところではなく、食品を腐らせるところだということ。
本当は、その日に食べるものをその日に買って食べる。
冷蔵庫がいらない暮らし方が一番だが、そうはいかないとなると、必要最小限のものを冷蔵庫に入れる。
できるだけ小さい冷蔵庫にする。電力も少なくて済む。

そしてそんな暮らしは、街なかにコンパクトに暮らすことで可能になる。
その街なかで、孤立せず、肩寄せ合って助け合うコミュニティがある。

そんなまちづくりをしていきたいものです。

郊外型大型ショッピングセンターはいらない、とは言わない。
しかし、街なかの小さなお店や商店街もやはり必要で、
環境のことを考えたら、やはりあって欲しいと思います。


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Posted by クールなお at 14:42│Comments(12)ecommunity
この記事へのコメント
野口さんに1票!
そういう考え方、すっごくいいと思います。

島田市商店街で唯一の食品スーパーが来年3月に閉店します。
商店街からスーパーがなくなってしまうことは切実な悩みです。

その一方で、地元農家の野菜と自前の惣菜を売っている商店街の個人商店が流行っています。
60代以上のおばちゃんたちに人気が高く、自転車か徒歩で毎日のように通っているお客さんが多いそうです。

その日に食べるものを毎日買いに行く、肩寄せ合って助け合うコミュニティ、
なおさんのブログを読んで、そのお店のことを思い出しました。
Posted by むらまつむらまつ at 2008年11月03日 17:15
以前、なおさんの宴会料理の食べ残し関係の記事に、
廃棄に関してコメントを寄せた記憶があります。(検索をナマケています。)

世界では、飢餓などの理由で3秒に一人が命を落としているのに、
日本ではガンガン輸入して(その土地の水も奪って)ガンガン捨てている・・
食べ物(いのち)を粗末にしたら、バチが当たります。もったいない!
(すでに当たっていますね。)

家庭の食品ロスもその半分に届きそう。
ゴミにならないよう、やりくりすれば預金が増えますのにね。
あと、コンビニ弁当やバイキング料理などの見直しを早急に。


食べ物は、わたしの命をつなぐ 大事ないのち。

映画「いのちの食べかた」
サールナートホールにて 11/8〜上映が始まります。
Posted by ゆいまーるゆいまーる at 2008年11月03日 18:06
>むらまつさん
年々生鮮産品を購入するのにかかる距離が遠くなっているそうです。
お年寄りが、夕餉の支度に困るような社会、まちになってきています。

市場経済にまかせておくと、弱者は追い詰められていきます。
もっともっと温かな社会でありたいです。
いや、していきたいです。
Posted by クールなおクールなお at 2008年11月03日 19:11
>ゆいまーるさん
最近本当に食の問題は、すごく大事なことだと改めて思っています。
命の基本にかかわることですから。
そしてそれが今の社会をそのまま反映しているから、危機を感じます。
食の安全、添加物や保存料、命の工業製品化、資源の浪費、南北格差、地域経済、グローバリゼーション、地球環境・・・。

検索は自分でして、過去ログをリンクしました。
結構、問題意識をもっています。

冷蔵庫は、ものを腐らせる箱とは以前から話していました。
今日食べるものを、顔なじみの商店から旬のものを聞いて冗談の一つも買わしながら買い、ヘッこれなら冷蔵庫なんていらないや、という生活のほうが「豊か」なんだと気づく日が、もうすぐ来ると思います。
Posted by クールなおクールなお at 2008年11月03日 19:28
昨日魚が美味しいとされていたスーパーで寿司を買いましたが、
全く酢の利いていないパサパサのシャリに仰天しました。
あれはもはや寿司ではない。
コストダウンというけれど、寿司でないものを作っちゃったら、
そこにかかっているのは最早コストですらない。

県大の食堂のそばつゆは、
お湯にほんの少しの醤油とだしを足しただけにすぎなかった。
あれは断じてそばではない。
いや、人間の食い物ではない。

今私たちが食べさせられているものは、
一体何なのでしょう。
酢の利いてない塩素まみれの寿司。
米で造らない酒。
第三の雑酒。
豚のえさにすらならないコンビニ弁当(豚さんごめんなさい)
化学調味料さえ殆ど効かせないそばつゆ。
そのうえあろうことかメラミンだ農薬だと、
急性の毒まで入っていることもある。

スーパーのレジ袋やマイ箸、温暖化どころではない。
食文化の問題は早急に各自が自衛策をとらないと、
人類は滅亡するかも。

長くなって済みません。
Posted by sue at 2008年11月04日 00:48
冷蔵庫を持たない友人知人が2名います。本当に敬服します。
自分は言うだけ書くだけ・・何やっているんだろうなぁ
巷に溢れる食べ物のごとく、ニセモノにすぎないじゃん なんて自虐的になります。

sueさん、
私たちは『選ぶ』ことができます!
    『NO!』と言うこともできます!よね。
みなさーん、
買物は投票。大事な一票を毎回、ここぞと思われるところに投票しましょ。
市民の一票で世の中変えていきましょ♪

怖いものがたんまり入った『コンビニ弁当』の再利用→ ブタさんのご飯
            『コンビニ弁当』の堆肥化→ 畑の肥料
私はその循環に踏み入りたくありません。

過去ログのリンクありがとうございます。
当時の私はブログ研修会に参加する前だったのですねえ。タイムトリップしました。
そして、
これら全ての過去ログコメントに、sueさんがご登場されていらっしゃる!!
私の参戦(eしずおかを知ったのが)は、その今年一月からでした。
それまで参加(共有)できなかった空白期間が残念でなりません。
やりますな。アラタメテ、お会いするのが楽しみ♪

食・いのちの問題になると なんだか奮い立ちます。
(その問題『も』が正しいかな・笑)

思いつくままの乱文失礼致しました。
Posted by ゆいまーるゆいまーる at 2008年11月04日 02:43
>sueさん
もう本当に、江戸時代の循環型社会の親子丼を食べたくなります。

放し飼いのニワトリの肉、飼料も(そんなもの無いのかな)天然のものを食べ、走り回っている鶏肉、そして卵、オりに入って昼夜を錯覚させられ生ませられるものではない天然のたまご!
ご飯も農薬など無い時代の銀シャリ、醤油やその他の調味料もすべて有機栽培の原料!
お酒も、純米生!

ああ、一度食べてみたい。
私たちは一体、幸せなのか不幸なのか、
わからなくなります。
Posted by クールなおクールなお at 2008年11月04日 06:26
>ゆいまーるさん
4Rのうちの一つrefuse(noというのが原義)は、時として外されることがあるくらいあまり云われませんが、拒否するという選択もすべきでしょう。がしかし、Macを食べるな、コンビニ弁当やめろ、とは言いにくく、ただ食べないだけ。
Macの行列を見ると、ムッとしてしまうというか、末恐ろしくなります。
世の中に流れるCM、これがどうやら人々をあらぬ方向へ誘導するなか、資本の原理の行き過ぎた社会では、まず自分を守ることを考えなくてはならなくて、それって非力な自分に悲しくなります。
reuse reduce recycleもいいけど、
refuse拒否が態度を示す行為ですから、投票と同じですね。

テレビコマーシャルの嘘、というのはたくさんあって、でかい冷蔵庫が豊かさの象徴のように宣伝されるといやになります。
そんなもん売るな、買うな、気づけ!といいたくなります。

一日楽しみたかったら本を読め
一年楽しみたかったら種をまけ
一生楽しみたかったら家を建てろ

こんな馬鹿げたCMが流れています。
家は方丈記でいい、一生楽しむなら「本」だろう。

変わり者でしょうか。
ハウスメーカーのCMはかなり長く流れています。
世の中が変わるには時間がかかりそうです。
Posted by クールなおクールなお at 2008年11月04日 06:47
数日前に買ったおむすびを車の中にわすれてしまってヾ( ´ー`)
残念ながら処分してしまいました
普段完食なだけに 反省しきりのおじさんです
Posted by コンビニおじさん。 at 2008年11月04日 09:46
>コンビニおじさん
食べ物は、本当に大事にしたいですね。
私も出されたものは食べますが、身体のことを考えたら「腹八分」
少なめで、つねにハングリーでいきたいもんです。
Posted by クールなお at 2008年11月04日 11:09
確かにエコバックというのは、
また新しい余分な消費を生むアイテムになる可能性があります。
どこがエコなのかわからなくなってきています。

またロハスとは=消費を促す、アメリカ型から、
スローハス=消費を抑える、ヨーロッパ型な考え方に転換すべきだと思います。

日本では昭和のあの頃はコンビ二なんかなかった時代
もっと昔、お江戸の頃は、粋で質素なジャパニーズ・ロハスの時代があったのに、今経済重視の時代のツケが日本に蔓延しています。

少々不便で時間がかかってもいいじゃないですか。
スロウなひとときを生活のなかに持ちたいののです。
Posted by おっち at 2008年11月05日 03:44
>おっちさん
エコバッグがひとたび認知されると、もう疑いもなく流されてしまう。エコバッグ、エコバッグ、私は正しいことをしているんだ、誰も文句はいわないし、世の中の流れに乗っているんだ。
こういう社会の風潮に、?と思ってしまう。

マスコミの論調も、一辺倒で魔女狩りの様相もある。
政党政治もまたしかり、党内で異論を言うことをはばかる。
強者の論理がまかり通る。

スローというカンターカルチャー?を一大勢力にせねば、
と思います。
Posted by クールなおクールなお at 2008年11月05日 06:14
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エコバッグもよいけれど
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