清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局
2008年12月06日
隣人祭り記事
12月4日静岡新聞に「隣人祭り」についての記事が掲載された。
「同じ地域の住民が食べ物や飲み物を持ち寄って語り合うパーティー『隣人祭り』が、フランスから世界へ広がっている。パリで起きた高齢者の孤独死をきっかけに、一人の男性が「近所のきずなを深めよう」と呼び掛けてから九年。孤独や無関心など現代の世相を背景に、欧州など二十九カ国で八百万人が参加するイベントに拡大した。日本でもことし初めて開かれ、人々の間に緩やかなつながりが生まれた。
『みんなと時間を分かち合い、共に幸せな気分になる。コンセプトは単純です』とパリの隣人祭り本部のクリステル・ラトルさん(38)は話す。
アパートの中庭や広場にテーブルを並べ、誰でも参加することができ、話題は自由。五月の最後の火曜日に世界中で同時開催するのが基本だが、年に何回開いてもいい。
招待状の文面から閉会後に贈る感謝状のデザインまで、本部は細かいノウハウも伝える。パリではことし、各地区を会場に約二十万人が参加。人々は夜遅くまで食べて語って笑った。
隣人祭りのきっかけは十年以上前、パリの区役所助役アタナーズ・ペリファンさん(44)が、パリのアパートで八十代の女性の遺体を見つけたことだった。死後約一カ月。しかし同じ階に長年暮らす住民は、女性を見たことすらなかった。
『孤独に悩むのはやめよう』。住民の交わりの場をつくろうと一九九九年、ペリファンさんは近所に呼び掛けて初の隣人祭りを開いた。その後もフランス各地や近隣国を回って活動を紹介し、開催地は欧州各国に拡大。祭りを通じ、人々は水漏れや騒音など近所の問題解決にも動きだした。
フランスの調査機関が昨年、国内で行ったアンケートによると、83%の人が隣人を助ける用意があると答えた。『誰もがつながりを求めている。後は背中を押してあげられるかどうかだ』とペリファンさんは指摘する。
フランスでは子育てへの協力や高齢者宅訪問など、新たな動きも始まった。パリの主婦シルビアン・ビヨさん(59)は「住民が互いを知ってあいさつが始まり、アパートの雰囲気が変わった。地域を見る自分の目も広がったと思う」と笑った。
隣人祭りは台湾やカナダにも広がり、日本ではことし五月、東京・新宿御苑で初開催。近くのマンション住民や商店街の店主らがテーブルを囲み、身近な環境対策から地域の活性化まで自由に語った。その後、八、十一月には静岡市清水区でNPO法人「まちづくり考房SHIMIZU」と清水駅前銀座商店街振興組合が企画した隣人祭りが行われ、今後も各地で開催が予定されている。
「社会を覆う孤独や不信に対し、多くの人が変化を望んでいる。誰もがどこでも隣人と自然に触れ合うような、そんな日が待ち遠しい」とペリファンさんは期待を込めた。(パリ共同)
この隣人祭りの一環として、きっかけとなったNHKクローズアップ現代「ご近所と話していますか~隣人祭りというアイディア~」6月17日放送に、コメンテーターとして出演した、辻信一さんの講演会を行います。ぜひお出かけ下さい。
Posted by クールなお at 05:00│Comments(2)
│隣人祭り
この記事へのコメント
もつカレーに比べると地味~な隣人祭りですが、辻信一さんの講演会がいいきっかけになって拡がってくれればいいですね。
フランスの個人主義の弊害から生まれた隣人祭りですが、今の日本人にいちばん必要なつながりを再認識してほしいですね。
フランスの個人主義の弊害から生まれた隣人祭りですが、今の日本人にいちばん必要なつながりを再認識してほしいですね。
Posted by おっち at 2008年12月10日 05:42
もつカレーは、地域経済の活性化を目指す。
中央資本によって、地域の所得が吸い出される構造から、少しでも地域にお金が入り、地域で循環する流れをつくる。
地産地消も全く同じ。
隣人祭りは、分断された「つながり」を取り戻す運動。
効率化のために行われた分業化、専門化、
経済成長のためにおこった地縁・血縁からの離脱。
こうして分断された、人と人とのつながり直しをはかる。
本当に、辻さんの講演を多くの人が聴いてくれることを願います。
中央資本によって、地域の所得が吸い出される構造から、少しでも地域にお金が入り、地域で循環する流れをつくる。
地産地消も全く同じ。
隣人祭りは、分断された「つながり」を取り戻す運動。
効率化のために行われた分業化、専門化、
経済成長のためにおこった地縁・血縁からの離脱。
こうして分断された、人と人とのつながり直しをはかる。
本当に、辻さんの講演を多くの人が聴いてくれることを願います。
Posted by クールなお at 2008年12月10日 08:18