清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局

2012年01月22日

清水おもしろマップまち歩き

第一回講座の「おもしろ清水まちマップを歩いてみよう」が開催されました。
昨年10月の事業提案から、ようやく実施にたどり着きました。

おもしろ清水探検隊のメンバーと
企画会議から実地調査、リハーサルと重ねてきましたが、募集開始からほどなく満員になり、人気の講座となりました。
企画運営の事務局としてもうれしい限りです。


2班に分かれて、時計回り・反時計回りとそれぞれ出発。
江尻生涯学習交流館から、小芝八幡宮の南の道を行く。
この道が江尻城の濠のあと。微妙な曲がり具合がそれっぽい。
ブラタモリの清水版!

その道を脱け、「めだか屋」
昨年8月子どもたちの居場所を!と言うことで昨年8月4日にオープン。
駄菓子屋経験世代に、なんとメッセージ入りのプレゼント。


つぎに、江尻城の本丸があったという場所を見て、魚町稲荷神社へ。

小芝城址の石碑や少年サッカー発祥の地の石碑(サッカーボール)。
先代の稚児橋の「ちご渡し」とかかれた親柱(おやばしら)、国土地理院が高さをはかる時基準点とする一等水準点などがある。

巴川側を見ると、まっすぐにする前、昔の巴川の地形が一段はっきりと下がっているのがわかる。
これも清水版ブラタモリ。

江尻宿に入り、本陣跡から、家康がとおったという路地を抜け、アンケートでも人気があった江浄寺へ。
江浄寺へは何度もいっていて、家康の長男で21歳で切腹させられた岡崎三郎信康の供養塔、松浦藩主の弟の悲恋の逸話にまつわる「恋塚」

しかし今回ご住職から聞いて驚いたのがこの観音様。


なんと、高村光雲作で鋳造したのは、上野の西郷隆盛、皇居前広場の楠木正成を造った人だという。
そして明治の元勲井上馨公が、建立供養を発願したものとある。
時々東京の人がお参りに来るが、清水の人は知らないとご住職がいう。

そんな慈母観音様なのだ。
こどもを抱いたお姿は美しい。見落としていた、不覚であった。


歩くたびに新しい発見があるが、こうして地元の人のお話をきくのがまたおもしろい。

旧東海道にでて、鋳物師町といわれた場所の望半商店。
お菓子材料の卸問屋さんだが、昔ながらのはかりを使って量り売りもしてくれる。
そのご主人のここらあたりの昔話。
すぐそこに海があり、家で裸になって泳ぎに行ったとか、小芝神社の朝の太鼓の音、駅の蒸気機関車の動き出す音、踏切のちんちんという音、漁船が帰ってくる音も大漁の時はその音も違ってわかる、こんな昔の情景を彷彿とさせる話をしてくれる。
鋳物師町らしく、この家の場所は「釜屋」だった。地面を掘ると金くそ(鉄を鍛えるときに落ちるくず)が出てくると言う話もおもしろい。

このお宅の並びの角がの家が「芹沢鍛冶屋」だった店。裏の駐車場には万力、金敷等が残る。

その角を曲がるとこの東海道から来た街道へつなぐ道。
この道沿いにも、焼き芋、ひみつにしておきたかったという魚やさん。
これらは第3回講座「おもしろ清水つまみ食いツアー」のお楽しみ。


途中で降り出した雨で寒かった中、交流館に帰ると、お汁粉のサービス。
これで皆さんホット一息。

楽しんでいただけたと思います。

静岡新聞にも取り上げていただきました。




  


Posted by クールなお at 19:46Comments(2)まちづくり

2012年01月14日

清水もつカレーほろ酔いツアー


お待たせしました。
3年ぶりに「静鉄電車で行く!清水もつカレーほろ酔いツアー」を行います。

前回アンケートでは24名の回答中
22名が「すごく楽しかった」と答え、残り2名が「まあまあ」と答え
楽しさ度100%

ほろ酔いツアーはただの、グルメツアーではない。
合コンみたいな、お相手目当てというのでもない。
ただのはしご酒とも違う。

老若男女誰でもが、また一人で参加しても、グループの中で全く見知らぬ人と仲良くなって楽しく過ごせる。
こんな秘密があるのです。

前回は巴町・清水銀座界隈でしたが、
今回は、もつカレー発祥の「清水グルメ通り」の人気店3店!

お申し込みはお早めに!



前回の様子
注:今回と内容は異なります。  


Posted by クールなお at 17:23Comments(4)清水もつカレー

2012年01月06日

のりしろ、すき間

お正月に読もうと借りた本を、ようやく読み始めた。
期せずして、2冊の本が同様なことをいっている。

一人は「すき間」といい、ある人は「のりしろ」と言った。

たとえば商店街や、路地や横丁、小さな商店、少し前ならお寺の境内、そして縁側など。

人と人とが出会い、話し、まじわる、人々を結びつける空間。
それが「のりしろ」

今のショッピングセンターには「すき間」がない。
パッケージ型といって、一度その中に誘い込んだら、
そのなかで買い物して帰りなさい
という造りになっていて、外との接触は一切ない。

それに対して「都市」とは「街」とはパッサージュ(街路)型であるべきで、
百貨店に寄り、専門店に寄り、小さな店にも立ち寄れる。
アーバンラビリンス(迷宮としての街)、
小さなすき間をとおしていろんなものに出会う。

パッケージ型になると、街の文化が衰退する、という。

たしかに大手流通資本の大型店に集約され、その資本の論理のもとに働く人ばかり、ということになれば世の中面白くない。

そこへいくと、商店街はすき間だらけで、のりしろだらけで、面白い。
(絶滅危惧種だけどね)

しかし、ものを買ってため込んで、いかに捨てるかがブームになっているが、もう時代も変わりその先には、銀座でもの買うよりも、居酒屋で知らない人と時をすごす、人とのつながりを重視する、こういう考えが出てきたという。
だったら商店街もチャンスはある。

静大生の中心市街地の活性化論文で、新・隣人祭り、社会関係資本を創り出すことこそがその鍵だとあったが、商店街の人がいかにそれに気づくかだと思います。

参考文献 無印ニッポン 堤清二・三浦展著 中公新書
       おたがいさま 森まゆみ著 ポプラ社  


Posted by クールなお at 18:05Comments(2)まちづくり