清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局

2022年03月07日

次郎長の生きざま

 「侠客という次郎長の生きざまを知る」
侠客とは「強きをくじき、弱きを助ける」を生き方とした。
そのためには時に法を越えた。
この生き方を貫いたのが次郎長であった。

渡世人の修羅場から社会事業家としての功績が語られるが、その根本となり貫き通したのが任侠だった。

受けた恩は返す義理、人を想う人情。これらの生き方が物語として人々を惹きつけ、多くの英雄たちと引き合わせた。

単なる無法者ではなかった。

晩年は懐手で、子どもたちに菓子を分け与える好々爺であり、困っている人には自分の着物を質に入れても助けた。

地位も名誉も財も求めず、任侠を貫いた。

功績をほめたたえられても、次郎長は鼻で笑うに違いない。

「自分は人が喜ぶことをしたかっただけ、困っている人をほっておけなかった」こう言うだろう。

まことに清水らしいお人好しのひとだった。

これこそ漢(おとこ)のなかの漢一匹ではなかろうか。
  


Posted by クールなお at 19:00Comments(0)essay

2014年12月11日

健康で長生き

静岡県は健康寿命日本一!
静岡県のホームページではその理由として
・豊かな食材食文化
・お茶をよく飲む
・温暖な気候穏やかな人柄
・高齢就業者が多い
など我田引水な説明をつけている。

しかし、長寿の理由は全く違うところにあるんじゃないか!?


人気ブロガーのChikirinさんは今日のブログで
バランスのよい食事をし、適度な運動、酒とタバコはやらず、ストレスのない生活を送っている人が長生きか?

ちがうんじゃない!?
といっている。


長生きとはちょっと違うが、
「サイコーな人生を送るための3つの秘けつ」
ベストブログ賞の受賞者ニール・パスリチャは
Eテレスーパープレゼンテーションで
1.前向きな姿勢
2.豊かな感性
3.本当の自分
をあげている。

安岡正篤という方は
「退屈は死の予告と知るべし」と書いている。

Chikirinさんは云っている。
大事なのは食事や運動じゃない
自由に主体的に生き、必死で考えたり心からワクワクしたりしながら、いい刺激を(自分に)与え続けること。

人間の長生きはどうも、生物学的養生からくるものではなく、
脳に汗をかき、豊かな感性でワクワクを見いだし、前向きに進み、自分らしくあることからくるもののようだ。


葉っぱビジネスで有名な上勝町の元気なお年寄り


  


Posted by クールなお at 13:46Comments(0)essay

2011年01月12日

民主主義の限界

「国家の品格」の著者、藤原正彦氏がNHKラジオ第一の日曜インタビューで、短い時間だったが痛烈に現代日本を評していた。


そして、それは我々戦後に育った者たちの、物事の進め方への否定だった。

戦後の民主主義の「学級児童会」からのやり方、
みんなで考えよう
→そんななかからは何も出てこない。

会議を延々とやる。
→何も解決しない。

現代の日本には課題を解決する能力がなくなってしまった!というのだ。



それはなぜか。
教養がない!と切り捨てている。

課題の解決は、能力・教養のある個人が死ぬ気で一月も呻吟しながら考え抜く。
そんな中からしか出てこない、という。

どうも、金科玉条のごとく思ってきた「民主主義」も限界というか、負の部分があること
そしてアメリカのすすめるグローバル化に世界が疑問を持ち始めた時代だといえるのではないか。

一週間前の静岡新聞「論壇」の冒頭、竹内宏氏は
「約20年前に冷戦が終結したときには、民主主義で市場経済の国家だけが豊かになれると思ったが、実はそれは錯覚だった。」という文書から論を進めている。

そして、
「二百数十年の歴史しかないアメリカが、自己の価値観(民主主義と市場経済)を、数千年の歴史と10億を超す人口をもつ2大国(中国・インド)に押し付けるのは無理だ。・・・
アジアが経済・思想ともに欧米を圧倒する時代になり、アメリカと価値観を共有している日本の身の振り方が難しくなった。中国やインドの哲学や歴史を学ぶ必要がある」
と結んでいる。

その日本には、「逝きし世の面影」藤原京二著 平凡社ライブラリー(多分藤原氏もこの本から示唆を受けている)にもあるように、貧しくはあっても幸福であると欧米人にいわしめた文明と歴史と哲学があった。
アメリカ追随ではなく自分たちの国日本が、どんな国だったかを思い起こし、

民主主義と市場経済のもたらしたもの、そしてこれから進むべき世界、これを日本が自分の頭で考えるときが来ているときだと思う。


  


Posted by クールなお at 21:02Comments(2)essay

2007年02月26日

僕の青春グラフィティ2

増上寺と東京タワー 

東京港区芝にすんでいた友人と30年ぶりくらいに会った。
しばし思い出話をしたが、二人には芝の増上寺から始まる苦い思い出があった。
いまでは、観光ツアーにも組まれているという、増上寺の除夜の鐘だが、昭和40年頃はまだまだのんびりしたものだった。  続きを読む


Posted by クールなお at 19:19Comments(2)essay

2007年02月21日

ブログの効用


月曜日の日経夕刊に女優の奥山佳恵さんの記事がありました。
「ブログを始めてからは日常を丁寧に生きるようになったように感じます。書くためにその日の『ラッキー』を探していると、これまでなら記憶にとどめなかったような出来事も見逃さないようになるんですよね」
これって本当にすごいことで、自分の感性磨きみたいなものができる。日常のなかで次第に麻痺してくる自分の感性!
吹く風にさえ敏感にうちふるえていたあのころとはいわないけれど、したたかな経験の中にみえてきた感性、sence of wonder 失ったとは思いたくない。
ちょっと錆びかかっていた自分の感性を、磨く道具としてのブログって良いじゃない?   続きを読む


Posted by クールなお at 10:49Comments(4)essay