清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局

2007年09月20日

ダ・ビンチとダーウィン

なんとダ・ビンチは500年前既に地球を生命体ととらえ、土を肉、岩石を骨、水を血、潮の干満を息、火山現象を体温と考えた。
一つの生命体、有機体であるならば、どんな小さなものにでも有用性があり、繋がって全体を構成している。どんな弱いものでも、循環の輪のなかで存在する理由があるとした。

一方、150年前のダーウィニズムの適者生存・自然淘汰で進化していくという考え方は社会思想にも影響し、現在の自由主義、規制緩和、グローバリズム、市場経済至上主義などの考え方の根本に座っている。強いものが正しく、弱いものは不適者として切り捨てられていく。規制緩和には痛みが伴うといった前首相の発言はそれを容認したものだった。

高齢化がすすみ、人口が減る、一億総中流といわれていたのが、中の下層、下流層が増加、格差拡大がすすんでいる。

適者だけが残って行くに任せると、その適者自体もやがて適者たり得なくなってしまう。淘汰されたものにも重要な役割があり、循環の輪が断ち切られ全体が滅んでしまう。

こんなことに気づく時代ではないだろうか。

商店街で買い物する人は統計で見ると切り捨ててもいいくらいの数字になってしまっている。

日本の国土の7割を占めるという森林には、木材供給というほかに、多くの社会的機能がある。

同様に、商店街「まち」には、今の社会を支え、これからも必要とされる多くの機能があると思う。

なぜまちが必要か、その議論がすすまないと中心街の活性化ははかどらない。


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Posted by クールなお at 15:40│Comments(2)まちづくり
この記事へのコメント
こんばんは。

地球はひとつの生命体、という考えは私も気になっていました。
例えば、人間もひとつの生命体。
人間、風邪をひけば熱を出し、ウィルスを撃退しようと体が反応する。

もし、地球にとって人間が害のあるウィルスのようなものと
認識するならば、そのウィルスを地球は撃退しようとするのかもしれない。
それが地球温暖化であったり、極端な災害であったり...

そう考えれば、人間はやはり地球と、いや地球だけでなく、
地球上に住んでいる全ての生き物と共生する道を選ぶべきではないかと。

そんなことを考えてしまいますね。
Posted by アビ太郎 at 2007年09月20日 21:20
アビ太郎さん、こんにちは。

日経20日夕刊にはからずも映画「地球交響曲」を製作した龍村仁さんのインタビュー記事が掲載されていました。シンクロニシティというのでしょうか。

この映画は既に220万人の人が見ていて、ネットで調べたらなんと21日本日静岡で上映会があるようです。

人間が大きなつながりの中で生かされているという感覚を失っていることが世界を悪い方向に動かしているのではないか。すべての存在はつながっており、大いなる生命に生かされている。こんな思いから映画を製作したそうです。
Posted by クールなお at 2007年09月21日 14:29
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