清水もつカレー総研事務局・清水ブランド大作戦事務局
2010年01月09日
菊川の赤レンガ倉庫
昨日の静岡新聞 解説・主張SHIZUOKA欄に「菊川赤レンガ倉庫存廃 協働の発想で解決探れ」との記事がありました。
有志で昨年7月この赤レンガ倉庫を見学に行き、その時案内して下さった方から年賀状をいただき、またしみず蔵倶楽部として、江尻宿で発見された石蔵をブログにアップしたばかりなので、人ごとではない想いがした。

ナショナルチェーンや中央資本の進出、グローバリゼーションの進展、車社会による移動の広域化などの影響で、地方の独自性、固有文化が薄まり、均質化がすすみ、どこも金太郎飴のような風景になり、マクドナルド化ならぬファスト風土化している。
その中で、地域の活性化には、地域資源をもとに自分たちのアイデンティティ(菊川が菊川である独自性、身分証明)をしっかり認識し、それをみなで共有し、行政・企業・市民(官民)が連携ネットワークを組んでいくことが必要だとおもう。
ローカルアイデンティティ、郷土を象徴する建物として「赤レンガ倉庫」はこれ以上のものはない。
赤レンガ倉庫を中心にミニ公園をつくり、それを眺める場所をつくる。
ましてや駅前の商店街に位置する絶好の場所にある。
Wikipediaで引くと
菊川市(きくがわし)は、静岡県の中西部にある市。気候は総じて温暖で、深蒸し茶の里として知られる茶産地である。茶業のほか、茶鋏や茶摘機、・・・
とあり、お茶は菊川のDNA、アイデンティティそのものである。その歴史的建造物を市は、「独自で保存する価値はあまりない」との立場と言うが、悲しいくらい「まちづくり」にうといと言わなければならない。
まちづくりを区画整理というマネーフローの新陳代謝の場としてしか見ることができない行政は、縮小する時代に、地域の独自性がまちの活性化の大きな力となることを認識してほしいと思う。
うーん、これは菊川だけの問題ではないなぁ。
あちこちでありそうなだけに、人ごとではない、と思うのです。
Posted by クールなお at 14:41│Comments(6)
│まちづくり
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先日、うん竹王子からメールがあった。コンカツの相談かと思ったが、内容は、1月8日の静岡新聞に、菊川市の赤レンガ倉庫の件が載っている、というものだった。昨年7月、クールなお...
菊川「赤レンガ倉庫」【e(いい)まちずら!】at 2010年01月10日 20:14
この記事へのコメント
とても素晴らしい煉瓦づくりですね。
是非とも大切に保存して頂きたいまちの宝物だと思います。
それにしてもなおさんのソースは懐が深くて敬服致します。
いつもながら刺激を受けます。
有難うございます。
是非とも大切に保存して頂きたいまちの宝物だと思います。
それにしてもなおさんのソースは懐が深くて敬服致します。
いつもながら刺激を受けます。
有難うございます。
Posted by 新井一業 at 2010年01月09日 16:18
赤レンガ倉庫の行く末がとても気になります。
これを簡単に取り壊せ、、、というのは
あまりにも行政はうすっぺらい、、、という
印象をもたざるを得ません。
間違いなく「まちのシンボル」だと思いますね。
いろいろなものの見方はあると思いますが、
これを残すことによって、まちのイメージは
相当にアップすると思います。
これを簡単に取り壊せ、、、というのは
あまりにも行政はうすっぺらい、、、という
印象をもたざるを得ません。
間違いなく「まちのシンボル」だと思いますね。
いろいろなものの見方はあると思いますが、
これを残すことによって、まちのイメージは
相当にアップすると思います。
Posted by チャオクボ
at 2010年01月09日 22:48

>新井さん
地元の人(行政)にとっては、当たり前の古くさいものとしか映らないのでしょう。
まちづくりには「外からの視点」が必要だと思います。
我々から見ると、かけがえのない菊川の資産(宝)だと思えます。
とくにこのように目に見える建物は、地域のアイデンティティを現す最適なものだと思います。
城下町の天守閣のように!
地元の人(行政)にとっては、当たり前の古くさいものとしか映らないのでしょう。
まちづくりには「外からの視点」が必要だと思います。
我々から見ると、かけがえのない菊川の資産(宝)だと思えます。
とくにこのように目に見える建物は、地域のアイデンティティを現す最適なものだと思います。
城下町の天守閣のように!
Posted by クールなお
at 2010年01月10日 10:19

>チャオクボさん
取り壊すようなことになれば、菊川市の評価は相当下がるでしょう。
民度が問われます。
この案件は、
記事にもあったように、市の掲げるスローガン「協働」のモデルとなるし、解決が図れないのでは、スローガンは行政の見せかけのポーズにしかないのでしょう。
となればますます、行政への失望感が増します。
まともな議員・行政マンはいないのか!という声が上がり、
そしてますます、行政は市民を遠ざける。不幸なことです。
取り壊すようなことになれば、菊川市の評価は相当下がるでしょう。
民度が問われます。
この案件は、
記事にもあったように、市の掲げるスローガン「協働」のモデルとなるし、解決が図れないのでは、スローガンは行政の見せかけのポーズにしかないのでしょう。
となればますます、行政への失望感が増します。
まともな議員・行政マンはいないのか!という声が上がり、
そしてますます、行政は市民を遠ざける。不幸なことです。
Posted by クールなお
at 2010年01月10日 11:09

「赤レンガ倉庫」のことを取り上げていただいて、ありがとうございます!
「お茶の・・」という地域は沢山ありますが、
これだけ利用しやすい場所に、お茶の施設が
残っているトコロはありません。
今年から、保存活動を行っている団体がNPO化します。
「赤レンガ倉庫」を活かしたイベントを続けていく予定ですので、
今後とも、見守っていてださい。
「お茶の・・」という地域は沢山ありますが、
これだけ利用しやすい場所に、お茶の施設が
残っているトコロはありません。
今年から、保存活動を行っている団体がNPO化します。
「赤レンガ倉庫」を活かしたイベントを続けていく予定ですので、
今後とも、見守っていてださい。
Posted by やましん at 2010年01月10日 14:58
>やましんさん
市民の活動のほうがずっと、時代のベクトルにあっていて、行政が後追いならまだしも、反対方向を向いているということはままあることです。
大切さを理解していない、という程度なので、ねばり強く活動してください。
清水には外国へお茶を輸出したときのラベルが保存されており、それを清水シャツのデザインに活かしました。
お茶の菊川の「赤レンガ倉庫」にまさるモニュメントは、どこにもないと思います。
市民の活動のほうがずっと、時代のベクトルにあっていて、行政が後追いならまだしも、反対方向を向いているということはままあることです。
大切さを理解していない、という程度なので、ねばり強く活動してください。
清水には外国へお茶を輸出したときのラベルが保存されており、それを清水シャツのデザインに活かしました。
お茶の菊川の「赤レンガ倉庫」にまさるモニュメントは、どこにもないと思います。
Posted by クールなお
at 2010年01月10日 18:11
